DETAIL
粉引リム皿
沖縄の土の本質を考えた山本は、あえて土の中から石を取り除きすぎないように意識した土を使う。その小石は焼成過程で、表面に芽吹きのような裂け目を生み出し、独特な野性味溢れる表情になる。このお皿は、水が染み込むことはないが、時々、その小石が生み出した裂け目から水が下に漏れ出すこともある…だから乾き物のためのお皿なのです。
工夫が必要で際どさをもったうつわは、普通ではない魅力が生まれ、この独特な表情が、食べ物をいきいきとさせる。
もちろん、水が流れ出ないものもあるので、一点一点の個性として、是非とも最初に濡れても良い場所で水を張って試して欲しいです。粉引なので、使ううちに水分や油分の染みや元々の土のピンクがかった色に変化していき、とても愛らしい表情に。
土らしさやそのものが持つ色気などを研究し表現している山本作品は、丁寧な作りである反面、使い手に使い方を要求してきます。このコール&レスポンスのような投げかけにお付き合いすると、とても楽しめる器だと思います。
Dimension:φ27.5cm H2cm
Material:陶器
Artist : 山本憲卓 Noritaka YAMAMOTO
Made in JAPAN / Okinawa
※掲載品の撮影は自然光です。部屋の明かりの下では、色合いや濃淡が多少違って見える場合があることを予めご了承下さい。
また、色味、サイズには多少個体差がございます。
<作り手>
山本憲卓
沖縄県立芸術大学卒業
大嶺實清氏に師事
読谷村にて「ヤマモト工房」設立